2020/07/12 12:38
お陰様でたくさんの方に読んでいただき、ちびっこ達の写真や動画やエピソードも送っていただいた、「マリンケごえほん ムサのおさんぽ」。
「続きはないの?」と言っていただくこともしばしば、ずっと新しいおさんぽを描きたいと思っていました。
実は第二弾として「マリンケごえほん ムサの夜遊び」というのをすぐ後に出しました。
その頃和本の製本を習っていたので、和本にしたのはなかなか自分では面白いことをしたと思っていますが、子供心をキャッチする出来ではなかったですね(笑)
さて、月日が流れ、ちっとも第三弾が完成する気配がなかったのですが、もうだいぶ前から、次はマンゴーの話にしたい、それだけは決めていました。
マンゴーには村の思い出が詰まっているのです。
以前別のブログで書いたのですが、ある年は3か月の旅で合計250個くらいのマンゴーを食べていました。とにかく4,5月になると村にはまさにマンゴーシーズンが到来し、うだるような暑さの中で、水分も糖分もビタミンCもマンゴーさまさま。みんなマンゴーが大好きで、マンゴーを食べると本当に元気になるのを実感しました。自然てうまくできているんだとしみじみ感じたものです。
私が村のマンゴーを思い浮かべて、まず出てくるのは、
・マンゴーとは思えない大きなマンゴーをもらったこと
・村の人のマンゴーの採り方
・パーム油をたっぷりかけて食べるマンゴーのおかゆのこと
この3つ。
久々に村に帰った今年はマンゴーの季節に届きませんでしたが、村でマンゴーを採ってきてくれたあの子が大きくなっていたり、あの人がいなくなっていたりすると、たくさんの楽しいマンゴーの季節の思い出が蘇り、帰国後早速、その3つの思い出をさりげなくちりばめて絵本を完成させました。
第一弾同様、背にフェルトをつけましたが、これから来る夏とマンゴーのみずみずしさが欲しくて、今はターメリックで染めた麻を背にしました。
とっても思いのこもった一冊となっています。
そうそう「マンゴー、マンゴー」言っていたら、マンゴーの季節になった頃、村の友達がマンゴーの写真を送ってくれました。またいつか食べたい、村のマンゴーです。